2月1日(土)

日記

7時起床。祖母宅である。普段は1週間の疲労を取るため、もっと長く寝るのだが、今日は特別だ。

昨日の記事に書いたかもしれないが、祖母宅の愛猫シーナが、今大きな病気にかかっている。前の医者からは、余命1ヶ月だろうと診断されており、しかし、どうにかして助けたいと思い、市内の大きめの病院に見てもらうことになったのだ。セカンドオピニオンである。

朝9時の診察のため、僕は朝の風呂にも入らず、急いで支度をした。シーナは普段開けられている出入り口が閉まっていて外に出られないのが不満らしく、出入り口の近辺で、僕に開けろと視線で急かしてくる。しかし、そういうわけにいかない。

タクシーは予定よりも早くきた。シーナをキャリーに入れて、急いでタクシーに乗り込む。7時50分である。

僕は病院の位置を正確に知らなかったので、これが大きな仇になった。

タクシーの道中、ケージに入れられたシーナは、不安そうにニャーニャー泣いている。ごめんよ。でも、僕はどうしても君を助けたい。

タクシーの運転手は、こう言ってはなんだが、少しクセのある人だった。よく話しかけてくる人で、祖母は対応していたが、僕は無視をしていた。僕は、下品な人間は嫌いだ。

病院に着く。8時15分である。明らかに早すぎた。しかも、9時から診察開始のため、病院は閉まっていて入れない。

その病院は、海沿いの大通りにあった、あたりに休めるようなお店もなく、僕と祖母は寒風の中、病院の前で待つことになった。祖母は89歳だし、シーナは憔悴している。この寒さが後で祟らねば良いが、、、と僕は思った。

8時50分頃、病院の従業員がやってきて、まだ早いけど、寒いから中に入ってどうぞと入れてくれた。ありがたい。本来予約した人しか見てもらえないのだが、事前に電話をした時に、シーナの容態を聞き、それならば、早く診た方が良いだろうということで、特別に診てもらえることになったのだ。

シーナは病院が嫌いである。元々野良猫だったのもあるのだろうか(←今も放し飼いなので、半分野良のようなものだが)。

シーナはキャリーで怯えているようだった。そもそも憔悴していて一昨日から何も食べていない。よくみると、尻尾が小刻みに震えていた。大丈夫だよと、僕はシーナに声をかけた。

問診票を書き、しばらくしてお医者さんから声がかかった。診察室には体重計も兼ねた、動物の診察台があり、その上にキャリーを乗せる。シーナを出そうとケージの鍵を開けると、お医者さんは無理に出さないように僕に言った。

シーナは最初、怯えているようだったが、そこは猫の好奇心である。しばらくすると、キャリーから顔を出し、辺りを見回し始めた。そして、キャリーに戻りそうになったところを、お医者さんが優しく抱き上げた。

まずはエコーのようなもので体内を覗く。ここでなんと、今まで疑われていた病気が、該当しないことが分かったのだ。とても嬉しかった。

しかし、その病気ではないと分かったところで、シーナの症状は相変わらず出ている。具体的に、シーナがどういう症状が出ているかというと、

1、大量の涎が出る
2、体が右に傾いている
3、高い場所にジャンプができなくなった。

お医者さんは、血液の検査をするので待っていてほしいと言い、僕らは一旦待合室に戻った。

安堵と、では、いったいどんな病気なのだろうという不安が交錯している。症状からして、もしかしたら脳に異常があるのかもしれないと考えた。

しばらくして、お医者さんからまた声がかかる。シーナはまだ少し震えているようだったが、しかし、どこか落ち着きを取り戻しているように見えた。

いよいよ診察結果である。まず、考えられる病気は5種類ほどあった。そのうち3種類はやはり脳に関すること、もう2種類は、腹部の臓器の問題であった。病気の名前は全て覚えていないので、ここでは割愛させていただく。

いずれも難しい病気であることには変わりがなかった。しかし、少し希望も見えてきた。どうやら食べられなかった理由は、胃腸炎のようであった。

上の5種類の病気のことよりも、まずはその食べない状態を治さなければならないとお医者さんは言った。抗生剤と他いくつかの薬を打ち、薬が2種類ほど処方された。

5種類の病気のことは、今の時点で断定は難しいとのこと。専門の設備のある病院でMRIを撮らないといけないとのこと。

しかし、もう少し詳しい血液検査をするなら、ある程度は調べることができるとのことなので、その血液検査を依頼した。結果が出るのは2週間後とのことである。これにて本日の診察は終わりだ。

病院にタクシーに来てもらい、帰路に着く。帰りのタクシーも、行きと同じ人物であった。僕はまたひたすら窓の外を見て話を聞かないようにしていた。キャリーの中でシーナもミャーミャー鳴いている。大丈夫、後少しでおうちに帰れるよ。

自宅に帰ると、シーナのキャリーを開けてあげた。すると、シーナは恐る恐る出てきて、出入り口から外に出ていった。そうだ、祖母宅には3匹の猫がおり、その残りの2匹のために、出入り口を開けておいたのである。僕は慌てて窓の外をみると、シーナは縁側でのんびり香箱座りをしているだけだった。

僕は一旦シーナを再び家の中にいれ、試しにチュールをあげてみた。
すると、昨日は見向きもしなかったシーナが、それを舐め始めた。僕はその瞬間、本当に安堵した。よかった、、、勿論、これは束の間のことなのかもしれないが、とにかく嬉しかった。

しばらくすると、シーナは僕の手に顔や頭をこすりつけ始めた。ゴロゴロと喉が鳴っている。シーナ自身も、嬉しいのかもしれない。もしかしたら、お礼を言ってくれているのだろうか、と僕はシーナを思わず抱き上げた。シーナは目を細めてこちらをみている。束の間かもしれないけれど、体調が良くなって本当に良かった。

朝食を食べていなかった祖母と僕は、昼飯兼用のご飯を食べた。昨日の残りのカレーに目玉焼き2つ。うまい。

食後、朝早かったため、昼寝をする。気づいたら15時。今日は17時の特急で帰るため、急いで支度をする。風呂に入り、荷物をまとめた。

まだ時間が1時間ほどあったので、庭に出ていたシーナと遊ぼうと、外に出た。すると、シーナはこちらに駆け寄ってきて、僕の足に顔を擦り付け始めた。こちらこそ生きてくれていてありがとう。僕はシーナを撫でくりまわした。

その後、祖母の家からいよいよ帰宅する時間になった。僕が玄関で靴を履いていると、シーナが僕のところまで来た。僕が靴を履くのを邪魔したいのか、僕の足元をぐるぐると歩き回っている。そんな姿が本当に愛おしい。僕はシーナを抱き上げてひとしきり撫で回すと、シーナは満足したのか、奥の部屋に戻っていった。

今日はちょっといつもとは違う文章で日記を書いてみました。ここからは普段通りに戻ろう。

17時発の特急に乗り込み、車内でブログの更新をした。18時錦糸町着。そこからバスで自宅に向かう。

夕飯はセブンにて、すみれのカップラーメン、パック飯、めんま、味玉。美味い。

自宅に着いてご飯を食べたら、急に眠気が襲ってきて、気づいたら眠ってしまった。

深夜2時一旦起床。回しておいた洗濯物を干し、土曜日にあげるはずだった動画の編集を急いで終わらせ、動画を投稿し、就寝。

今日の日記はなんとなくまとまりがなくてごめんなさい。

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